Ender 5 s1 横じま問題が解決!これで使えるように!
さて、新しくしたEnder 5 s1に出てしまう横じま問題。色々チャレンジしてみました。
テスト用の印刷物で色々変えて試してみます。
こんな感じ。に横じまが。触ってわかるくらいずれている感じ。
プリンターの構造的なチェック
・プリンタの各所ネジの増し閉め
→変化なし
・ベルトのゆるみ調整
参考にしたのはこちら。でも結果的には変化なし。
印刷設定の検討
・外壁から先に印刷
→変化はあるが、改善はるするがエッジに乱れが出る。薄い板なので、急な方向転換をするときにその勢いが残ってしまっているような感じ。
・とことん遅くして印刷してみる
おー!きれいになった感じ。
この時の設定は、 外壁から印刷、スピード30㎜/s、外壁のスピード10㎜/s、加速度200㎜/s2
そこで速度を60㎜/sに戻してみます。すると少し穏やかなかんじになったような。加速度のおかげなのか、単にそのせいで印刷がおそくなったおかげなのか。。。
現在つかっているのはCriality Slicer。ここでUltimaker Curaにして印刷してみようと思いました。標準設定では印刷スピードは半分の60m/sですが、加速度はなんと3000㎜/s2。早すぎるんじゃない!。すげーなー。試しに印刷してみると。。。ダメです。全く変わりません。悪くも良くもならない。加速度は原因じゃないようですし、この2つのプログラムで今回は違いはでなさそうです。
Prusa Slicerを使ってみる
印刷がきれいになると評判のスライサーソフト・Prusa Slicerを試してみます。
https://www.prusa3d.com/page/prusaslicer_424/
日本語対応、無料、他社3Dプリンタ対応というありがたーいソフトですね。
プリンタの選択としては、Ender-S3 proがα版でありましたので、こちらを流用します。
ビルドプレートの設定を220×220×280 中心を0、0に設定します。
デフォルトで印刷してみたところ。。。
すばらしい!!!キレイです。
でもS3のデフォルト設定なので、スピードはやっぱり遅いので変更して試してみます。
- 境界線 40㎜/s→60㎜/s
- 短い境界線 25㎜/s→50㎜/s
- 最外周 25㎜/s→50㎜/s
- インフィル 50㎜/s→120㎜/s
- ソリッドインフィル 40㎜/s→80㎜/s
- トップソリッドインフィル 30㎜/s→60㎜/s
- サポート材 40㎜/s→80㎜/s
- 移動 150㎜/s→300㎜/s
- 最初のレイヤー速度 20㎜/s→10㎜/s
するとやっぱり、ダメになっちゃった。。。。でもなんとなく途中過程をみていると、Prusa Slicerの方がきれいに感じます。とりあえず、これ以降はPrusa Slicerですすめることに。
プーリーの調整
何が原因かわからくなってきましたが、、、改めてプリンタを確認していると気になる部分が。プーリー(ローラー)に埃のようなものがたくさんついています。これ、ゴムが削れたものでした。。。調べてみると、どうもプーリーが挟み込む強さによるもので、購入当時は締め付け気味であるとの記載が、Ender の他の機種を使っている方のブログに書かれていました。そういえば、交換前の機体はY軸が簡単に手で動いた記憶がありました。
そこで、、、調整してみます。参考にしたのはこちら。
X軸、Y軸ともに下にある2つのローラーのが圧力を調整できます。タイヤが滑らないぎりぎりの低圧力になるように、調整します。
すると、、、全体の乱れがなくなりました!
でも、、、さらにさらに問題が、、テストプリントはOKなのですが、本来の印刷をすると、底面と同じ高さに段差ができてしまいます。
色々設定を検討してみます。
・インフィルパターン グリッド→ジャイロイド
こちらのオフィシャルHPの解説に、定番のグリッドは印刷を乱れさせることがあり、お勧めはジャイロイドであることが記載されています。じゃあ、初期設定にしてほしいなあ。。。
https://help.prusa3d.com/article/infill-patterns_177130
・X軸とY軸の最大ジャーク 8→4
今回の乱れは薄い板のため、急な方向転換が縦の模様(リンギング)も出てきてします。なので、方向転換の時はちゃんとスピードを落とすことを設定。ジャークは方向転換のときのスピード。こちらの記事を参考にさせていただきました。
結果、、、変わらず。涙。。。。。しかも、この段差、スピードを落としてもなくなりません。90度回転させて、Y軸方向に壁を持ってきてもなくなりません。ということは、プリンター自身の問題ではなく、スライサーの設定問題と考えられます。
で、試しにPrusa SlicerからCriality Slicerに戻してみることにしました。すると、、、
見事に消えたんです!!いいと思っていたPrusa Slicerにも弱点があるんですね。。。
印刷物によって使い分けたりする必要ありそうですが、基本はCriality Slicerにもどることにします。
この問題、さらにどうも奥が深そうです。。。。別の項目で。