ICOMのハンディ機でBAOFENGやKENWOODの2Pスピーカーマイクを使う

BAOFENGのBluetoothスピーカーマイクを4極プラグのヤエスハンディ機や、FT-817,IC-9700などで使うことを色々やってきました。

そうしたら、ローカル局からICOMの2ピンマイク端子でも使えるようにしてほしいというリクエストがあり、チャレンジしてみることに。

でもこれすごい試行錯誤したんですよね。。。その分、勉強にもなりましたし、楽しかったです!その覚書です。

まず、最初は、単純に、4極スピーカーマイクの回路をそのまま、2Pに配線変更をしたんです。

そうしたら、、、PTTを押しても反応してくれません。。。。

そこで、ゼロから設計を見直して。。。

こんな風にしたらうまくいきました。上の回路とは左右が逆になっていますが、右がICOM側です。

この回路に至る経緯の覚え書きです。。

1)PTTを認識しないのは、ICOMのPTTを認識する抵抗値がヤエスよりも高いため、(ヤエスは4.7kΩ、アイコムは33kΩ)と考えてまず、単純配線の状態から47kΩを追加。これでPTTは機能し、有線のマイクは使えるようになりました。でも、Bluetoothマイクでは変調が浅く、ノイズに埋もれているような状態に。

2)4極の時と同じ状態なので、4極の時のように、ダイオードと電解コンデンサーを加えてみるがダメ。結局マイクラインに直列でコンデンサー(0.01μF)を加えることで解決。でもこれをしてしまうと、マイクにPTTの電圧がかからず、有線ハンドマイクは使えなくなってしまった。

3)幸い、アイコムの2Pは3.3Vが別端子に出ているので、そこから2.2kΩを入れてマイク端子に加えることで、有線マイクも使えるように。これですべて解決!と思いきや、なぜか、音声ラインをつなぐと、またもや変調が浅く、ノイズに埋もれている状態に。。。しかもそれは配線が短いとでて、長いとでない。変換アダプタが無線機にくっついていると出て、配線を長くするとでないという謎の状態。。。

4)とりあえず音声ラインにコンデンサー(0.001μF)を加えることで解消。ちなみに0.01μFでは音声もGNDに落ちてしまい、音量が小さくなってしまう。

中はこんな感じ

無事できてリクエストをくれたローカル局には喜んでもらえました。良かった良かった。ご希望あれば、他にも作りますのでご連絡ください。