Ender-5 S1がやってきた!(組み立て~初プリント~レベリング苦悩編)
Ender-5 S1がやってきた!初めて日本代理店からの3Dプリンタの購入。中2日での到着です。アマゾンと比べたら遅いけど、日本の販売店としては普通かと。購入先はこちら。
サンステラ 3Dモール
箱を開けてみると、、お!日本語ユーザーマニュアル。ちょっとうれしいです。
さらにyoutubeには英語ですが、組み立てビデオがあります。
基本、この映像を見れば作り方はほぼ、わかります。組み立てだけなら、日本語マニュアルは必須じゃない感じ。でもちょっと不安な時の確認用や、起動後の操作方法やメニュー項目などの説明は役に立ちそうです。情報があまりないので、助かります。
早速組み立てると、、、およそ1時間ほどで完成。半分以上は映像を見ている時間でした。
組み立てであると便利なのは小さなライト。iphoneの照明で十分です。ネジ穴がそろているか覗くときに使いました。
うん、かっこいいです。
まずは高さレベル調整。オートレベリングのZ軸調整があるといっても補助的なもののようです。基本は伝統の技?A4のプリンタ用紙を使って、ノズルとプレートの間を調整します。
Anycubic Mega Sでは4角のみを調整でしたが、こちらはまず、センターを調整し、そのあと4角を調整。でも4角のあとにセンターやると、延々とずれていきます。。。。なので、センターは最初の1回だけにして、あとは4角のみしっかり調整しました。オートレベリングが補整してくれるでしょう。。。
この順番でおこないました。(※後々ここは試行錯誤することに。。。)
1)手動レベリングをする
2)オートレベリングをかける
次にフィラメントの挿入。手でぐいぐい入れていくと、、スポッとテフロンチューブがヘッドから抜けてしまいました。これまでボーデン式だったときは、もうヒーターであたたまったら、手でぐいぐい入れられていたのですが、ダイレクト式の場合はモーターを使い、メニュー項目のフィラメントのIN設定で引き込むんでかすね。。。
→あとでわかりました。シリコンチューブ横のレバーを押し下げれば、手で入れたり出したりできるんですね。かっこいいデザインすぎて気づきませんでした。。。
では調整ができたらテストプリント。ここで1点はまりました。SDカードが読み込めない。。。。とおもったら、カチッというまで押し込む必要がありました。Mega Sは差し込むだけだったので、その先入観で失敗。ふつうの人は大丈夫でしょう。
さて、テストプリントの結果は。。。
なかなかいい感じではないでしょうか。
では今度は自分の設計したものをプリントしてみましょう。
ソフトは付属のソフトではなく、これまでも使ってきたUltimeker CURAを使います。バージョンだけ最新に。5.22です。プリンタを選ぼうと思うと、、、あら、最新でも残念ながらEnder-5 S1がありません。
そこで、付属のCreality Slicerをインストールしてプリンタの設定を見て、、、Ultimeker CURAに移します。
●プリンタの設定の数値とG-code
●ノズル設定
G-Codeの部分はコピペができないので頑張って、手打ちで書き込みました。
こちらのページも参考にしました。
それではプリント。。。。ところが、、、どうもうまくいきません。どうも左右のZ軸の隙間がずれているようです。。
4角の手動調整を行い、ばっちり調整できた状態のはずのZ軸の調整ボルトを見てみると、、、
あちゃ、こんなに左右差があって、よく見ると傾いています。でもこれが手動Z軸レベル調整での4角のノズルとプレートの間をあわせた状態・・・。右を閉めこむとノズルとの隙間が開くので、もっと印刷は悪くなる状態。
むむむむ。これはどういうことか、、、迷宮。
そこで、買ってよかった日本代理店。サンステラさんにメールで相談してみると。。。
なんと、購入納品時にZ軸ボルトの長さ(締め込み)が違っていて、その状態でオートレベリングをかけたためではないかとのこと。
これで見事に直りました!日本代理店素晴らしい!!
結論としては、このようにZ軸調整をすればいいことがわかりました。
1)ボルトの長さ(締め込み)をだいたいそろえる
2)オートレベリングをかける
3)手動レベリングをする
の順番で行うこと。ちなみにこれに追加して、4)オートレベリングをかけるとダメになっちゃう。
オートレベリングって、手動補整よりも微調整行うイメージで先の印刷では、3)と4)の順番を逆にやっていました。
オートレベリングは、あくまで大雑把な修正で、手動補整で微調整するというイメージなんですね。
ということで無事、印刷できる状態になったって感じです。。。。
でも、後日、やっぱりまだ問題があることが判明。。。涙
必ず5㎜くらいの印刷が隙間だらけに。強度ももろいし、その分厚くなっちゃう。1㎜ぐらい増えている感じ。これ、さんざんCURAの設定とかだと思って悩んだんですが、、、、こちらもオートレベリングのせいであることが判明。どうもオートレベリングはまるで潜在意識のように積み重なって残っているようです。
そこで
0)オールリセットをかける(Setting→ADV.SET→Restre All Set)
1)ボルトの長さ(締め込み)をだいたいそろえる
2)オートレベリングをかける
3)手動レベリングをする
このオールリセットをすることで、再現性もでてきて、安定するようになりました。
ほんと、Crealityのオートレベリングは曲者です。。。。何かがおかしくなったら、オールリセット!
これでようやく印刷できるようになりました。。。。やれやれ。
と、と思いきや、、、、印刷をつづけていたら、この方法でもまだ落とし穴があるこが明らかに。涙。
こちら、一見きれいにできているように見えます。厚さ9㎜のフタなのですが
片方の厚さはは9.26㎜
もう一方は8.67㎜で、なんと0.5㎜も違います。
フタとしてはめると、その分、傾いて隙間ができてしまいます。
結局、オートレベリングをかけると、最初はよくても、それを積み上げていく過程で悪い方向に補整して、正しく印刷できないことがわかってきました。
で、結局、
0)オールリセットをかける(Setting→ADV.SET→Restre All Set)
1)ボルトの長さ(締め込み)をだいたいそろえる
2)オートレベリングをかける
3)手動レベリングをする
もう、オートレベリングをあきらめてみました。すると、、、0.1㎜以内の誤差に収まりました!
ということで、オートレベリングは無かったものとして、とりあえず運用していくことにしました。今後どう対応するかは、購入先のサンステラさんに相談中です。
オートレベリングに関して考察
色々調べてみたら、手動補整の後に、オートレベリングする方がやはり本来のようです。正しいとされるPDFのマニュアルにもそう書いてあります。
印刷直前に毎回Gcodeでオートレベリングをかける設定にしている人もいます。
https://qiita.com/fmax/items/d58f47b53779bca0dc81
でも情報が多いEnder-3 S1で調べてみたら、全く同じような状況で、
印刷前にはGcodeで設定してオートレベリングを必ずするという人もいます。
一方で、オートレベリングで悪化するという報告をする人がいます。
https://kirishima.it/mt/2022/05/ender-3_s1_pro_adjust.html
サンステラさんもこのあたりの状況はわかっていて、オートレベリングを補助レベリングと名前を変更したそうです。
https://www.creality-3d.jp/new/2022-09-27-160039.html
で、最近はFacebookのEnder‗5 S1のユーザーグループが海外にあったので、そちらで情報収集しています。
https://www.facebook.com/groups/3221459858109035
ビルドプレートの立て付けが悪いのと、オートレベリングが機能しなくて悩んでいる人は多いようで、オートレベリングをあきらめたという声もあります。
使ってみた感想
・早いけど、それなりにうるさい。。。たぶん、これでも静かなのだと思います。比較しているAnycubic Mega-s はめちゃくちゃ静音化していたので、隣で仕事をしていても全く気になりませんでした。それに対して、Ender-5 S1は移動音とファン音がそれなりにあり、Mega-sと同じ60㎜/sとかであれば、それなりに静かだけど、100m/sの速度にすると、結構、音がしてきになります。印刷品質は問題ないので、基本ゆっくり、音が気にならないときだけ早くする形で運用し、おいおい静音化も考えていきたいと思います。Sonic padが、速さだけでなく同じ速度なら静音化にもつながらないかなあ、、、と願っています。
→スカッシュボールを使ったクッションの足をつけたら、ほぼ不満がないくらいに劇的改善しました!
・印刷中に、速度やZ軸微修正が可能。。。これ、目からうろこでした。Anycubic Mega-s では考えられない進歩。すばらしい!でもこれ、Crearityの機種や、Kobraとかでも普通なのかなあ。。。時代の進歩を一番ここに感じました。
そしてセットアップでは
・オートレベリングに課題をかかえている。。。かも
これは問題ないという人もいるんですが、それは個体差なのか、印刷するものが、0.1㎜単位を求めていないだけなのか、わかりません。Ender_3 S1にも共通のものかもしれません。今後も情報収集して対応を考えたいと思っています。できたらあきらめたくないところです。
→解決しました!
色々困ったことはありますが、対応いただいているサンステラさん感謝を込めてもう一度リンク。
Creality Ender-5 S1 FDM 3Dプリンター
安さならアマゾン。Anycubic Mega-s ではお世話になりました。