KENWOODのハンディ機のマイク&スピーカー端子の2ピンプラグを1ピン4極プラグに変換する方法

PTTスイッチを作ってから、各社のハンディ機のスピーカーマイク端子を4極プラグに変換する方法を探っています。

KENWOODはTH-F7を持っています。とっても可愛くてお気に入りのハンディ機です。

このスピーカー&マイク端子は2ピンになっています。こういう独自規格はとても難しい。。。

アイコムの2ピンは色々端子製作を試行錯誤しましたが、現在はあきらめモード。一方、ケンウッドについてはいい方法が無いか探ったところ、、、

実はKENWOODの2ピン端子はあの中華機。Baofeng無線機のUV-5Rと同じ規格なんなんですね!ラッキー

2K型と呼ばれる端子(aliexpressではそう翻訳されることが多い)のようです。

私は以下を購入しましたが、4極プラグに変換するものも4極ジャックに変換するものも、色々出ています。。666円でした。

https://ja.aliexpress.com/item/1005005168308657.html?channel=twinner

で、これ、素直につないだのですが、、、だめ。受信も送信もできません。

なんでだろう。。。と悩んでピンアサインを調べてみました。まず2ピンの配線はこんな形です。

それが、4極にはこんな形で配線されていました。

1-MIC

2-PTT

3ースピーカー

4-GND

こんな配線の規格は見たことありません。。。

ぶった切って、配線しなおそうかと思い、実はジャックタイプも購入していたので、そちらを切断してみると、、、よくヘッドフォンなどで見る超細いはんだが乗りにくい線でしたので、おいらはあきらめて、、、

これを通常のスピーカーマイクの4極プラグで使われるOMTPの配線に変換するものを自作しました。

1ーMIC → 3

2-PTT → 3

3 ースピーカー→1

4ーGND→4

という配線です。

ちなみに4極を使ったスピーカーマイクではMICとPTTは同一ラインになっていて、コンデンサーマイクと並列に抵抗をつけることで、マイク信号とともにPTTのONーOFFも認識します。(という理解です。素人なので、表現があっているのかはわかりません。。。)

で、僕の目的は、これをPC用ヘッドセットを使うために作ったPTTスイッチを利用するためです。

ただここでも問題が発生。PTTを認識するための抵抗値がヤエスは4.7KΩなのですが、ケンウッドの2PではPTTはスイッチを経由した後、本来抵抗を付けずにGNDに流すので、PTTスイッチで4極用にヤエスにあわせた4.7kΩ抵抗がついた形ではTH-F7では認識しませんでした。おそらく流れる電流が足らないのだろうと思い、2.2kΩに交換したら不安定ながら認識。最終的に1.5kΩに交換したら安定して認識ししました。

ですので、4極ジャックにして、例えばヤエスのスピーカーマイクを付けた時に、PTTが認識されるかは、ちょっと怪しいですね。。。今度確かめてみます。

それとMICとPTTをつなぐ線はテストの時、長めにしていたら共振するように送信波にスプリアスが出ちゃいました。。。

短く配線すれば大丈夫でした。

で、見事、ケンウッドでも使えるようになりました!覚書なので、あっさり書きましたが、結構ここまでたどり着くまでに試行錯誤して、購入した変換ケーブルが使えなかった時は、ほとんどあきらめかけていました。。。。いやあ、諦めたら終わりですね。安西先生。よかったよかった。

(2024年4月13日更新)

KENWOOD用のマイク変換アダプタを頒布しはじめました。自作だと敷居が高い方はご利用ください。